サンフランシスコの街歩き後編──多様性と家族時間の価値を見つめて

 サンフランシスコでの街歩き後編は、観光と生活の境界線が曖昧になるような時間でした。朝の霧が青空に溶ける瞬間を、1歳と2歳の子どもたちと一緒に見ながら、この街の持つ独特のリズムを感じます。


最初に訪れたゴールデンゲートパークは、ただの公園ではなく、多様な文化と人々が交差する場所。芝生で遊ぶ子ども、ギターを弾く若者、絵を描く人──それぞれが自分の時間を大切に過ごしていました。家庭や育児のスタイルは一つではないことを、この風景が静かに物語っています。


次に向かったペインテッドレディーズ。絵本のような家々の前で、旅行者も地元の人も同じようにカメラを構えます。外見は違っても、写真に収めたいと思う「良い瞬間」は共通している。この感覚は、ネットで見かける「正しい子育て論」とは正反対の、柔らかく自由な価値観です。


昼食はチャイナタウンで。多様な人種と文化が共存するサンフランシスコの象徴のような場所で、点心を楽しみながら、子どもたちに異文化を自然に触れさせることができました。旅は教育であり、経験であり、そして未来への種まきです。


夕方にはクリッシーフィールドでゴールデンゲートブリッジを望む。夕陽に照らされる橋と、砂浜で遊ぶ子どもたち。この光景を見ていると、「家庭や育児の形は一つでなくていい」という思いが一層強くなります。誰かの理想や型にはまる必要はない。大切なのは、その家族にとっての幸せな時間を守ることです。


サンフランシスコで過ごした時間は、観光ガイドには載らない「家族の物語」そのものでした。川滿憲忠

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