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9月 10, 2025の投稿を表示しています

バックパッカー東南アジア編 8日目──アンコール郊外遺跡と静寂のトレッキング

 タイトル:バックパッカー東南アジア編 8日目──アンコール郊外遺跡と静寂のトレッキング   本文:   バックパッカーとして挑む東南アジア30日間の旅も、ついに8日目。今日はアンコールワットやバイヨンといった有名遺跡から少し離れ、郊外にある遺跡を巡る小さな冒険に出かけました。   朝はバイクタクシーを一日チャーター。交渉の時間からすでに旅が始まっているようで、値段だけでなく、互いの笑顔ややりとりが記憶に残ります。最初に向かったのは「バンテアイ・スレイ」。赤砂岩に刻まれた精緻な彫刻は、規模こそ小さいものの、その美しさは息をのむほど。アンコール美術の最高峰といわれる理由を、目の前で納得しました。   次は「クバール・スピアン」へ。ジャングルの中を歩き、川底に彫られたヒンドゥーの神々の姿に出会う。自然と文明が調和するその光景は、ただの遺跡というより祈りの場のようで、足を止めてじっと見入ってしまいました。   昼食は村の食堂でクメール料理。観光客向けではない家庭的な味わいに、旅をしている実感がさらに深まりました。食後に現地の子どもたちが「ハロー!」と笑顔で声をかけてくれ、心が温かくなりました。   午後はロリュオス遺跡群へ。アンコール王朝初期に築かれたこの遺跡は、華やかさこそないけれど、始まりの力強さを感じます。崩れかけた石や苔むした壁に触れると、人々の営みの歴史を静かに物語ってくれるようでした。   夕方、宿に戻る道中で運転手と交わした笑顔とジェスチャー。言葉が十分に通じなくても、旅の楽しさを分かち合える瞬間があることに改めて気づきます。   今日を一言で表すなら「静寂」。喧騒の観光地ではなく、ひっそりとした郊外にこそ、旅人が求める本質的な時間があるのかもしれません。明日はシェムリアップに戻り、次の計画を立てる予定です。旅はまだ続きます。   川滿憲忠   ---   ラベル:バックパッカー, 東南アジア, カンボジア, アンコール遺跡, 旅日記   説明文:バックパッカー東南アジア編8日目は、アンコール郊外のバンテアイ・スレイやクバール・スピアンを巡り、静寂と歴史を感じる一日となりました。旅の本質に触れる記録です。  

バックパッカー東南アジア編 7日目──自転車で駆け抜けたアンコール遺跡群

 <content> 東南アジアをバックパッカーとして旅する30日間のうち、今日は7日目。昨日のアンコールワットの日の出に続き、今日は遺跡群を「自転車で」巡るという挑戦をしました。   朝の涼しい時間に宿を出発し、赤土の道を走り抜ける。最初の目的地はアンコールトム。南大門をくぐる瞬間、並んだ石像たちの眼差しに圧倒され、バイヨンの四面仏の微笑みに心を奪われました。   続いて訪れたのは「ニャック・ポアン」。水に囲まれた静寂の遺跡で、風と鳥の声に包まれながらただ座る時間は、都会では味わえない贅沢な瞬間でした。   昼にはタ・ケウの急な階段を登り切り、眼下に広がるジャングルを眺めながら、旅を通じて小さな達成感を積み重ねていることに気づきました。午後にはタ・プロームを訪れ、木の根が遺跡を飲み込む光景に自然と人間の関係の深さを考えさせられます。   宿に戻った夜、旅人仲間と今日の体験を語り合い、それぞれの旅路が違っていても、すべてがその人の旅を彩る大切なピースであると実感しました。   アンコール遺跡群はただの観光地ではなく、自分の足で、汗を流しながら巡ることで、より強烈に記憶に刻まれる特別な場所。自転車での一日は、そのことを教えてくれた忘れられない体験となりました。   川滿憲忠 </content>