【南米旅行記④】千の星と朝陽に包まれたウユニ塩湖──旅が教えてくれた人生の静けさ

 4日目はボリビアのウユニ塩湖で夜明けを迎えた。地球上にこんな場所があるのかと目を疑うほどの光景だった。


深夜2時、真っ暗な道をジープで進み、ヘッドライトを消すと広がるのは“鏡の宇宙”。空と地面の区別がつかないほど星が塩湖に反射していた。


夜明け。東の空が青く染まり、朱色へと変わっていく。朝日が昇るにつれて塩湖全体が黄金に輝き出す。誰もが言葉を失い、静寂の中でただ光を浴びていた。


朝食後は“鏡張り”の写真タイム。ツアー仲間のスペイン人カップルと撮り合い、笑い声が響く。旅先で生まれる友情も、この旅の魅力の一つだった。


午後には“塩のホテル”を訪れた。塩でできたベッドやテーブル、建物すべてが非現実的で、旅のテンションがさらに高まる。


ノートに「子どもとこの景色を見に来たい」と書いた。旅はわたしに、未来への希望を思い出させてくれる。


独身時代の旅だったが、あのとき感じた“誰かと分かち合いたい”という感情が、今の家族旅行にもつながっている。


ウユニ塩湖の朝陽は、人生を照らす灯となった。そう思えるほどの4日目だった。


──川滿憲忠

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