子連れで楽しむヨーロッパ・ディズニーの旅1日目──夢と魔法の始まり
ヨーロッパのディズニーといえば、パリにある「ディズニーランド・パリ」。東京ディズニーリゾートと比べても一味違う文化的背景や街並みを感じられるテーマパークであり、子連れで訪れるには少しハードルが高いと思われがちですが、実際に体験してみると“ヨーロッパらしさ”と“ディズニーらしさ”の融合に圧倒されます。今回は1歳と2歳の子どもを連れて、関西から出発して7泊する旅行を計画。ここではその初日、旅のスタートを丁寧に振り返ってみます。
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### ◆関西からパリへ──子連れ長距離フライトの工夫
早朝、関西国際空港に到着。大人だけの旅行なら気軽に構えるフライトも、小さな子どもが一緒だと「どうやって長時間を乗り切るか」が最大の課題です。搭乗前に空港内で子どもが遊べるスペースを利用したり、歩き疲れさせてお昼寝タイムを機内に合わせたりといった工夫をしました。
また、子ども用に簡単なおにぎりやバナナ、飲み慣れた麦茶を用意。機内食だけでは対応できない部分をカバーできるよう準備しました。航空会社によってはベビーミールも用意されていますが、慣れない味に子どもが食べないことも多いので、普段の食べ慣れた食材が役立ちます。
機内では絵本やシールブック、お気に入りのぬいぐるみが大活躍。映画やゲームで大人が楽しむ時間はほとんどなく、子どもが快適に過ごせる環境を作ることが最優先でした。
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### ◆パリ到着と移動──RERとシャトルバスでディズニーへ
無事にパリ・シャルル・ド・ゴール空港に到着。長時間のフライトで大人も子どもも疲れ気味ですが、ここからが本番。ディズニーランド・パリまでは空港から直通のTGVやシャトルバスでアクセスできます。今回は子どもの乗り降りがしやすいシャトルバスを選びました。
途中の車窓から見えるフランスの郊外の風景に、大人は少し旅気分を味わいつつ、子どもたちは夢の国に近づく高揚感で元気を取り戻していきました。
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### ◆ホテルチェックイン──ディズニー直営ホテルの安心感
到着したのは「ディズニーランド・ホテル」。2024年に大規模リニューアルを経て再オープンしたばかりのホテルで、ディズニー映画の世界観を存分に味わえる豪華な内装が魅力です。子連れでのメリットは、やはり「パークまでの距離が近い」こと。移動に時間をかけずに休憩が取れるのは、小さな子ども連れには欠かせません。
ロビーに一歩足を踏み入れると、煌びやかな装飾とディズニーの音楽に包まれ、まさに非日常の始まりを実感しました。子どもたちは大きなシャンデリアや壁に描かれたキャラクターの絵に目を輝かせ、早くも「ここは特別な場所だ」と感じているようでした。
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### ◆パークに入る前の準備と散策
この日は移動が中心だったため、パークで本格的に遊ぶのは翌日からに。まずはホテル周辺を散策して、ディズニーヴィレッジ(ショッピングエリア)で夕食をとることにしました。
レストランでは子ども用メニューも充実しており、パスタやスープなど比較的食べやすい料理が揃っています。日本のお子様ランチとは違い、フランスらしい味付けも体験できました。2歳の子はパンをちぎってスープに浸しながら楽しそうに食べ、1歳の子は持参した離乳食と一緒に少しずつフレンチの味を体験。異国の地でも「子どもが食べられる工夫」はきちんと用意されていると実感しました。
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### ◆時差と眠気との戦い──家族で乗り越える一晩
夕食後、ホテルに戻ると大人は疲れがどっと押し寄せましたが、子どもたちはまだまだ元気。ヨーロッパとの時差は7〜8時間、日本時間に合わせればちょうど夜中のテンション。ここをどう乗り越えるかも大切なポイントです。
部屋のカーテンをしっかり閉め、寝かしつけのルーティン(絵本を読む、子守唄を歌う)を普段通り行うことで、少しずつ落ち着いてくれました。異国のホテルでも“家庭と同じ安心感”を演出することが、子どもにとっての最大の安心材料になると改めて感じました。
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### ◆まとめ:夢の国への入り口に立った初日
こうして1日目は、移動とホテル到着が中心のスケジュールとなりました。まだアトラクションやショーには触れていないものの、すでに「特別な旅行の始まり」を実感できる1日。大人は移動の疲れを感じつつも、子どもたちの笑顔と期待感に包まれて「来てよかった」と思える初日でした。
翌日からはいよいよ本格的にディズニーランド・パリの世界を体験。どんなアトラクションに乗るのか、どんなキャラクターに会えるのか──子どもたちの反応を楽しみにしながら眠りにつきました。
子連れでのヨーロッパ・ディズニー、1日目は夢の国の“入り口”に立つ大切な時間となりました。