アゲハ蝶 飼育25日目|霧吹きで環境調整。静かなる蛹の時間(川滿憲忠)
アゲハ蝶の飼育生活も25日目になりました。
3匹目のアゲハは、蛹になってから今日で3日目。今朝もケースをそっとのぞいてみると、壁面にしっかりとくっついて動かない蛹が、静かにその姿を保っていました。
毎日見ていると、ちょっとした変化にも敏感になります。今日は蛹の表面が少し乾燥しているように見えたのです。
室内での飼育は、自然の環境とは違って湿度管理が難しいところがあります。最近はエアコンを使う時間も多く、空気が思った以上に乾燥していたのかもしれません。
乾燥が進んでしまうと、羽化の際に蝶がうまく出てこられなかったり、羽が伸びきらないなどの問題が起きる可能性があると知り、今日は慎重に霧吹きを試すことにしました。
直接蛹にかけるのではなく、飼育ケースの周囲の空間に、軽く霧を吹きかけるように。たったそれだけでも、少しは湿度が上がってくれることを願って。
今の時点ではまだ目立った変化は見られませんが、蛹の中ではきっと命の営みが着実に進んでいるはずです。
この3匹目のアゲハは、これまでの2匹とは違った様子を見せてくれました。
蛹になるまでの「ソワソワタイム」が長く、なかなか決まらない様子。
最終的には、用意していた割り箸の支柱ではなく、ケースの壁を自ら選びました。
こんなふうに、それぞれに個性があって、その選択のひとつひとつにも「命の意思」を感じてしまいます。
蛹の中で体が再構築されていく、いわば魔法のような時間。
その神秘的な瞬間を、見守れることに感謝しています。
今日の霧吹きが、少しでもこの子にとって心地よいサポートになってくれていれば嬉しいです。
そして近い将来、無事に、きれいな羽でこのケースから飛び立ってくれますように。
祈るような気持ちで、また明日も見守り続けます。
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川滿憲忠