ヨーロッパのディズニー7日目:子連れで楽しむ再発見の旅と最後の夜の思い出
ヨーロッパのディズニー7泊8日子連れ旅行も、いよいよ7日目。長いようであっという間に過ぎ去っていく日々のなかで、今日は「もう一度楽しみたい場所」や「昨日までは気づかなかった小さな発見」をテーマに過ごしました。1歳と2歳を連れての旅行は、毎日がチャレンジであり、同時にかけがえのない思い出の積み重ねでもあります。この日の体験を振り返りながら、子連れ旅行ならではの視点をまとめていきます。
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### 朝のスタート:ゆっくりとした時間の価値
7日目ともなると、家族全員のリズムがすっかり「ヨーロッパ時間」に馴染んできました。最初の頃は時差や環境の違いで子どもが夜泣きしたり、親も疲れが溜まったりしましたが、今では朝のスタートも穏やか。ホテルの窓から差し込む柔らかな光のなかで朝食をいただく時間は、旅行終盤だからこそ一層大切に感じられました。
特にこの日は、敢えて早くパークに入らず、ホテルでのんびり。パンと果物、ヨーグルトを子どもたちとシェアしながら「今日は何に乗ろうか?」と話す時間が小さな家族会議のようで、旅行の幸福感を実感しました。
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### 再訪の楽しさ:子どもが選んだアトラクション
この日のパーク巡りは、子どもが「もう一度乗りたい」とリクエストしたアトラクションを優先しました。まだ小さな2歳児ですが、「楽しかった」「またやりたい」という気持ちはしっかり伝わってきます。前日は親の視点で「これなら安全かな」「一緒に楽しめそうだな」と選んでいましたが、今日は子どもの意思を尊重する一日にしました。
そのなかでも印象的だったのは、ディズニーランド・パリの「イッツ・ア・スモールワールド」。昨日は少し緊張気味に眺めていた人形たちも、今日は余裕を持って手を振り返していました。成長は一瞬で、その変化をすぐ隣で見守れることが親として最高のご褒美です。
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### 親の再発見:細部に宿るディズニーの魔法
再び同じ場所を訪れると、初日は気づかなかった細やかな演出に心がときめきます。アトラクションの中の隠れキャラクター、建物の装飾に潜む物語、そしてキャストのちょっとした心配り。昨日までは子どもを抱っこしながら急ぎ足で通り過ぎた場所が、今日はゆっくりと立ち止まって観察できました。
たとえば、ファンタジーランドの広場で見かけた風船売りのお兄さん。子どもが近づくと、ただ「どうぞ」ではなく、しゃがんで目線を合わせ「どの色が好き?」と優しく聞いてくれました。こうした小さなやり取りこそ、ディズニーの魔法であり、旅の思い出をより深めてくれる瞬間です。
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### ランチ:シンプルに楽しむ
子連れ旅行で悩むのが食事ですが、この日はあえてシンプルに。園内のレストランでキッズ向けプレートを頼みつつ、大人はシェアできるパスタを選びました。パンと野菜スープを子どもに分けると「おいしい!」と大喜び。日本では「お子様ランチ=揚げ物メイン」のイメージがありますが、こちらではスープやサラダが付いてくるので栄養面でも安心でした。
食事中に隣の席に座ったフランス人家族と、ちょっとした会話を交わしたのも良い思い出。「うちの子も同じくらい」と笑顔で話しかけられ、子どもたち同士が言葉を超えて遊び始める光景には心が温まりました。
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### 午後:キャラクターグリーティングの再挑戦
以前は泣いてしまったキャラクターグリーティングに、今日はもう一度挑戦してみました。大好きなプルートを前にすると、最初は固まっていた1歳児も、ぬいぐるみのような手に触れるうちに少しずつ笑顔に。2歳の兄は勇気を出してハイタッチ! ほんの数秒の交流ですが、写真や動画では伝わらない「体験そのもの」が家族の宝物になりました。
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### 最後の夜:イルミネーションと余韻
そして迎えた夜のショー。昼間の興奮とはまた違う、幻想的なイルミネーションと音楽に包まれ、家族全員が夢の世界に浸りました。子どもは抱っこ紐の中でウトウトしながらも、時折光に反応して「きれい」とつぶやく。その小さな声に、親として胸がいっぱいになりました。
「もうすぐ帰るんだね」と夫婦で言葉を交わしながら、この一週間を振り返ると、困難もあったけれど笑顔の方がずっと多かったことに気づきます。子どもが小さいからこそ、感じられる発見と感動がたくさんあったのです。
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### まとめ:7日目の学び
今日のテーマは「再発見」と「余韻」。同じアトラクションでも二度目は全く違う顔を見せてくれるし、子どもの反応も日ごとに変わります。そして最後の夜は、家族旅行の総仕上げのように心を温めてくれました。
子連れでのヨーロッパ・ディズニー旅行は決して楽ではありません。しかし、振り返れば一つひとつが宝物のような時間です。7日目を終えた今、私たちの心には「また来たい」という想いが静かに芽生えていました。
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次はいよいよ8日目、最終日の帰国編。長い旅の終わりをどのように迎えるのか、最後まで記録していきたいと思います。
川滿憲忠