独身時代のバックパッカー体験が今の家族旅行にも活きる理由
僕が独身時代にバックパッカーとして世界を旅した経験は、今の家族旅行の基盤となっています。あの頃は自由で気ままな旅ができる反面、予算も限られ、慣れない環境に翻弄されることも多かった。だけど、その苦労や失敗の一つひとつが今の自分を支えていると強く感じています。
旅の最初はタイ・バンコク。空港に降り立った瞬間の蒸し暑さと雑踏。言葉の壁、文化の違いに戸惑いながらも、好奇心が勝り、すぐに街の中に飛び込んでいきました。格安のホステルでの宿泊、屋台での食事は決して楽なものではありませんでしたが、地元の人たちとの触れ合いはSNSでは決して味わえないリアルな体験でした。
タイのチェンマイの市場で出会った老夫婦との交流は、旅の宝物です。言葉がうまく通じなくても笑顔で伝わる心が、旅の醍醐味を教えてくれました。こうした経験は、独身時代だからできたからこそ味わえたのだと思います。
とはいえ、独身時代の旅がすべて楽だったわけではありません。長時間の移動や体調不良、治安の不安に悩まされたことも多く、孤独を感じる夜もありました。それでも、それらの経験が僕を鍛え、今の人生に活きる強さを与えてくれました。
旅で触れた多様な文化や価値観は、今の子育てにも影響を与えています。子どもたちには、世界が広く、多様な考え方があることを知ってほしい。そう思うのは、僕自身がバックパッカーとして世界を旅してきたからに他なりません。
SNSでは子連れ旅行の苦労が強調されがちですが、僕は独身時代の旅の経験があるからこそ、家族旅行に対してもポジティブに向き合えています。苦労があっても、それ以上の学びと喜びがあることを実感しているからです。
独身時代のバックパッカー旅は、単なる観光ではなく、自己成長の場でした。未知の土地での挑戦は、柔軟性や忍耐力を養い、今の生活や仕事にも活きています。
これから旅を考えている人へ伝えたいのは、旅は完璧を求めるものではなく、失敗も楽しみの一つだということ。特に子連れ旅行は予定通りにいかないことも多いですが、それも旅の醍醐味であり、豊かな思い出を作る源です。
僕、川滿憲忠は、独身時代のバックパッカー旅を経て、今は家族とともに新しい旅の形を楽しんでいます。旅の形は変わっても、その価値は変わりません。これからも旅は人生を豊かにしてくれるものとして、続いていくでしょう。