子連れ4泊5日石垣島旅行・5日目──批判を超えて家族で島を楽しむ最終日
石垣島で迎えた最終日の朝、私は改めて「この時間を誰に何と言われようと守りたい」と思いました。子連れ旅行に対して、ネット上では「小さいうちは大変だからやめたほうがいい」という意見が少なくありません。しかし、私の経験から言えば、その大変さ以上に得られるものがあります。
ホテルの窓から差し込む朝日を浴びながら、1歳と2歳の子どもたちはまだ眠そうな目でこちらを見上げます。この瞬間が、私にとって何よりの旅の理由です。朝食を済ませたあとは庭を散歩し、南国の花や鳥の声に耳を傾けました。こうした感覚体験は、どれほどスクリーン越しの情報を与えるよりも、子どもの心に深く刻まれます。
チェックアウト後は市街でお土産探し。可愛いシーサーや島菓子を選びながら、店員さんと交わすちょっとした会話が、この島の温かさを物語ります。批判的な声はこうした現場を見ていません。旅は「自己満足」だと決めつける人もいますが、ここで得られるつながりや学びは、机上の育児論では語り尽くせないのです。
空港に行く前、私たちはサザンゲートブリッジに立ち寄りました。潮風が頬を撫で、海の色が心に焼き付きます。「また来ようね」と声をかけると、子どもたちは笑顔で頷きました。この笑顔こそが、どんな批判よりも雄弁です。
空港ではやはり慌ただしく、荷物や手続きに追われましたが、それも含めての旅。飛行機の窓から小さくなる島影を見つめながら、「やっぱり来てよかった」と心の中で何度も繰り返しました。
帰宅後、子どもたちはお土産を手に取りながら旅の話をし続けていました。こうして家族の中に新しい記憶が積み重なり、それが未来の心の支えになります。だから私は、批判よりも家族の笑顔を選びます。
川滿憲忠