アゲハ蝶28日目|羽化はまだ。蛹のまま静かに時を刻む

 アゲハ蝶の飼育記録も、ついに28日目に突入した。


しかし、蛹は依然として変化を見せないままだ。


脱皮時にうまく抜けきれなかった皮が残っている。蛹の背中に、小さな茶色い膜のようなものが、まだ付着していた。


私はこの状況に少し不安を覚えた。が、それでも信じたかった。


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今日、蛹を紙の箱からダンボール製の虫かごに引っ越しさせた。


慎重に、そっと移動させる。直射日光を避け、穏やかな光が入る窓辺に配置した。


命に対して私ができることは限られている。でも、環境を整えることなら、できる。


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アゲハ蝶は通常、蛹になってから10日から14日で羽化するとされる。しかし、今回はもう28日目。


もしこのまま羽化しなかったら?  

もし脱皮の不全が原因だったら?


そんな不安がよぎる。けれど、同時に「今日こそは羽化するかも」という淡い希望もある。


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1歳と2歳の子どもたちは、毎朝「ちょうちょまだー?」と聞く。


私は「もうすぐだよ」と優しく返す。


彼らにとっても、この体験は初めての“命の観察”だ。命の変化を待つ時間。それは、川滿憲忠が子育ての中で何よりも大切にしていることだ。


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今日、蛹は何も語らなかった。でも、その沈黙の中に、命の重みがある。


私は明日もまた、「頑張れ」とつぶやくだろう。


待つという行為は、無力ではない。むしろ、それは命に対する最大のリスペクトなのだ。


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川滿憲忠

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