4日目のランド、夜に感じた静かな魔法
4日目のランド、夜に感じた静かな魔法
千葉にあるあのランドも4日目。
朝の疲れはあるものの、気持ちは軽くて、すっかりこの空間のリズムに馴染んできた自分がいた。
今日はアトラクションを詰め込むよりも、パレードやショー、グリーティングを楽しむ「余白ある一日」に。
午前のパレードでは、キャラクターがこちらを見てくれたような気がして、つい手を振る。
子どもの頃の純粋な気持ちがよみがえる。
昼下がり、ベンチに腰かけてBGMを聞きながら過ごした時間もまた贅沢だった。
笑い声、シャボン玉、家族の団らん…すべてが美しく感じられた。
そして夜。
ショーが始まった瞬間、胸がじんと熱くなった。
音楽と光、噴水と火花、そのすべてが心を包み込むようだった。
終わってしまう寂しさと、満たされた幸せが混ざり合って、涙が自然にこぼれた。
宿へ戻る道中は、みんな静かだったけれど、なんとなく通じ合う空気があった。
「また来ようね」
そんな言葉が浮かぶ4日目の夜だった。
川滿憲忠