独身時代の南米旅|千キロ離れた地で得た「子育ての土台」
20代、独身だったあの頃。僕はバックパックを背負い、南米に旅立った。ペルーのマチュピチュにどうしても行きたかった。旅のはじまりは関空。ドバイを経由し、地球の裏側・ペルーへ。フライトだけで20時間を超える長旅だった。
今振り返れば、この経験が「子どもを連れて旅する」という発想の土台になっていた。
リマの空港は、深夜でもどこか熱気がある。英語がほとんど通じない街で、スペイン語と身振り手振りでタクシーを手配し、ホステルへ。こうした小さな苦労の積み重ねが、自分を育ててくれた。
旅の目的は「未知への挑戦」。でも結果的には、「人との出会い」や「価値観の柔軟性」が一番の収穫だった。
そして数年後。今、僕は1歳と2歳の子どもを連れて海外を旅している。あの南米旅がなければ、「子連れ旅」なんて選択肢はなかったかもしれない。
子育てを語るとき、つい“常識”や“正解”に縛られがちだ。しかし、僕が経験した旅の中には、「正解なんてなくても、自分の足で進めばいい」というメッセージがあった。
だからこそ、子どもにもその景色を見せたい。言葉が通じなくても、人は笑い合えること。困難を前にしても、どうにかなること。その実感を、彼らの記憶に残したい。
このブログでは、南米旅を通じて感じたこと、子育てにどうつながっているかを丁寧に綴っていきます。
川滿憲忠