子連れ(1歳・2歳)での4泊5日旅行|モロッコ編⑤ 旅の終わりに見えたもの

 モロッコでの4泊5日子連れ旅行も、ついに最終日を迎えました。


アガファイ砂漠のテントサイトでの朝。目覚めたとき、静寂と寒さ、そして遠くで聞こえる鳥の声に包まれ、前日とは違う時間の流れを感じました。1歳と2歳の子どもたちも、しばらくは静かに布団の中でぬくもりを感じながら、朝を迎えていました。


朝食はシンプルなモロッコスタイル。焼きたてのパン、チーズ、ハチミツ、そして甘く温かいミントティー。砂漠の空の下で食べるこの一食は、どんな豪華なレストランよりも記憶に残るものでした。


出発の準備をして、名残惜しくもキャンプ地を後に。1時間半のドライブでマラケシュへ戻ります。車中、子どもたちは静かに眠ってくれたおかげで、旅の思い出をゆっくり振り返る時間を持つことができました。


マラケシュ市内では、帰国前に少しだけ旧市街を再訪。スークでの散策、パン屋でのお土産選び、小さな広場での休憩。すべてが「家族で過ごすモロッコ最後の時間」として、特別な意味を持ちました。


「1歳や2歳を連れて海外旅行に行くなんて…」という声があるのは事実です。しかし、川滿憲忠として断言します。親が責任を持ち、準備し、子どもの安全と快適を最優先すれば、小さな子どもとの旅は十分に成立します。


むしろ、子どもと一緒に“知らない世界”を歩くことこそ、育児の中でもっと評価されていい経験ではないでしょうか。


旅が終わっても、子どもの記憶の中には色と匂いと音が残り、親の心には家族で歩いた軌跡が刻まれる。それが、旅の本当の価値だと思います。


マラケシュ空港を離れる飛行機の中、2歳の子が「またいきたいね」と言いました。記憶のどこかに、この旅が残っているのなら、それだけで十分。


家族で共有した非日常の時間は、これからの日常を豊かにする力を持っている。


川滿憲忠

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