アゲハ蝶24日目:壁を選び、ついに蛹になった日(川滿憲忠)
24日目の朝。
昨日、壁の一角にじっとしていたアゲハ蝶の幼虫が、今朝にはすっかり蛹になっていました。
鮮やかな緑のその姿は、もうあの動き回っていた姿とは別の生き物のよう。
この小さな変化の中に、とてつもなく大きな「変容」が潜んでいることを思うと、胸が熱くなります。
蛹化の瞬間こそ見逃しましたが、その静かな決意を感じるような時間。
次にこの蛹が動くのは、きっと、羽ばたくとき。
それまで、こちらも静かに見守る時間が始まります。
川滿憲忠