タイトル: 小さな発見が大きな学びに──1歳と2歳の子どもから教わる毎日の気づき

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こんにちは。今日は、1歳と2歳の子どもたちと過ごす日々の中で、「小さな発見がどれだけ大きな学びにつながるのか」をテーマに書いてみたいと思います。子育てをしていると、どうしても「親が子どもに教えるもの」と考えてしまいますが、実際には子どもから学ぶことの方が圧倒的に多いと日々実感しています。とりわけ1歳と2歳という年齢は、世界を新鮮に捉え、予想外の行動で大人を驚かせてくれる存在です。その姿に私はいつもハッとさせられ、考えさせられることばかりです。


ある日の夕食でのこと。食卓に並んだのは、塩をかけただけのシンプルなキャベツサラダ。大人の私にとってはごく普通の一品ですが、子どもたちはその皿をじっと見つめていました。「食べたい?」と声をかけると、小さくうなずいたので、一口分を分けてあげました。正直、生のキャベツは子どもにとって食べやすいものではありません。案の定、少し戸惑ったような表情を浮かべながら口に入れたのですが、その後に出てきた言葉は「美味しい」。その響きには、素直さと同時に、私の言葉や態度を真似しているニュアンスも含まれているように感じました。私が普段から食卓で「美味しいね」と声に出して食べているからこそ、子どもたちも同じように表現したのだと思います。


この瞬間、改めて思ったのは、子どもは味覚だけではなく、親の姿勢や習慣まで吸収しているということです。食育というと栄養学や偏食の改善に注目が集まりがちですが、本当に大切なのは「一緒に楽しく食べる姿勢」なのではないでしょうか。食卓は栄養補給の場であると同時に、親子が感情を共有し合う場でもある。そう考えると、食事中に交わされる「美味しいね」というやり取りは、単なる言葉以上の意味を持っているのだと思います。


こうした学びは食事の場だけにとどまりません。公園に行けば、子どもたちは石ころや落ち葉を拾い集めては「これなに?」と尋ねてきます。大人にとってはありふれたものでも、子どもにとっては未知との出会い。何気ない自然物一つひとつが探検の対象となり、驚きと好奇心をかき立てているのです。私自身、子どもの頃に抱いていた感覚を思い出す瞬間が多くあります。「当たり前」と思っていた景色の中に、本当は多くの発見が隠れているのだと気づかされるのです。


子どもの成長過程において欠かせないのが「真似」の力です。私が「ありがとう」と言えば、少しぎこちなく「ありがと」と返してくれる。「どうぞ」と渡せば、「どうじょ」と答えてくれる。行動も同じです。掃除をしていれば雑巾を持ちたがり、料理をしていれば「やりたい」と言ってくる。こうした真似は、社会性を身につける大切な学びの場であり、子どもが社会との関わり方を理解する第一歩になっています。


よく「子どもは親の鏡」と言われますが、私は少し違うと考えています。鏡のようにそのまま映すのではなく、子どもは親の姿を自分なりに解釈しながら取り込んでいるのです。先ほどのキャベツのエピソードもそうです。「美味しいね」と親が言うから、子どもも「美味しい」と答える。しかしそれは単なる模倣ではなく、「自分はどう感じているのか」と確かめながら選び取った表現なのです。この「選び取る力」こそが、子どもの成長を支えているように思います。


千葉での子育ての中でも、地域との関わりがその成長に大きな影響を与えていると感じます。散歩の途中で声をかけてくれる近所の人、スーパーで「大変ね」と笑顔を向けてくれる見知らぬ人。そうした小さな交流は、子どもにとっても私にとっても安心感につながっています。社会全体で子どもを見守る温かさが広がれば、親はもっと余裕を持って「小さな発見」に寄り添えるのだと思います。


もちろん、育児は楽しいことばかりではありません。夜泣きで眠れない日もあれば、イヤイヤ期で感情的になってしまう日もあります。「もう無理」と思う瞬間もあります。でも、そんな日々の中で子どもが見せてくれる笑顔や小さな成長が、すべてを乗り越える力をくれます。昨日はできなかったことが今日できるようになる。その一歩一歩を見守ることができるのは、かけがえのない喜びです。


子どもは親の所有物ではなく、一人の人間です。自分の感覚で世界を捉え、自分なりの言葉で気持ちを表現し、親とは異なる人生を歩んでいく存在です。その過程に寄り添うことこそが、親の役割なのかもしれません。そして親もまた、子どもと共に成長し続けていくのです。小さな発見を大切にし、それを一緒に喜ぶことで、親子の関係はさらに深まっていくはずです。


これからも私は、子どもたちと過ごす中での気づきを大事にしながら、日常の一コマ一コマを大切に積み重ねていきたいと思います。食卓で交わす「美味しいね」、公園で見つけた小さな石、ぎこちない「ありがと」の一言。そのどれもが私にとって大きな学びであり、かけがえのない思い出となっています。子どもの成長を見守りながら、自分自身も一緒に成長していく。そんな日々をこれからも丁寧に記録していきたいと思います。


川滿憲忠

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