アゲハ蝶|2匹目の観察記録 30日目

2匹目のアゲハ蝶、今日でついに30日目を迎えた。

前回、1匹目が羽化して自然に帰っていったことで、少し心にぽっかりと穴が空いたような気がしていたけれど、その分2匹目の成長をより一層丁寧に見守るようになった。毎日、気温や湿度を確認し、餌場の葉っぱの状態も点検して、蛹の状態をそっと観察する。

2匹目は今のところ、まだ蛹のままでじっとしている。羽化の兆しは見えるような、見えないような…。1匹目の時は、蛹の色がうっすらと透けてきて、中の羽の模様が分かるようになってきた時に「そろそろかも」と思えたのだが、今回の蛹はやや色が濃い目で、その変化が読み取りづらい。

毎朝カーテンを開けてまず最初に確認するのは、やっぱりこの蛹。まだ動きはない。羽化の瞬間は早朝か、夕方近くが多いと聞いたので、なるべくその時間帯はそばにいるようにしている。特に朝は、外が明るくなるとともに生き物のスイッチも入るのか、虫たちが活動を始める時間帯でもある。

これまでの30日間、卵から始まり、黒い幼虫、そして青虫へと姿を変え、たくさんの葉っぱを食べながら成長していった姿が、今でも目に焼き付いている。その途中で、蚊よけの薬剤の影響で多くの仲間が命を落としてしまったことも含めて、この1匹が無事にここまで来てくれたことには感謝しかない。

蛹の期間は通常7日〜14日程度と言われているが、気温などの環境によってはそれより長くなることもあるそうだ。2匹目は蛹になってから約10日ほど経っているので、そろそろか…と心待ちにしているところではあるが、焦らず、自然のリズムに委ねたい。

羽化の瞬間を見逃さずに見届けたいと思い、今日は一日中そばで様子を見ることに決めた。もしそのタイミングで立ち会えたなら、それは何よりのご褒美になるはずだ。

さて、明日はいよいよその瞬間が来るのかどうか。静かに、そして楽しみに、今日も見守りを続ける。


川滿憲忠

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