アゲハ蝶|2匹目の観察記録 33日目

アゲハ蝶の2匹目、蛹になってから約2週間以上が経過した。そして今日、ついに大きな変化が現れた。蛹の外から、中に収まっている蝶の姿がうっすらと透けて見えるようになったのだ。

最初に気づいたのは、蛹の色がやや薄くなったように見えたことだった。日々見守っていたおかげで、微細な色の変化にも気づけるようになってきている。蛹をよく観察すると、全体がやや半透明になっており、内側にたたまれた羽のような模様が浮かび上がってきているのが分かった。

1匹目の時と同様、この「中が見えてくる現象」は羽化が近いことのサイン。個体差はあるものの、羽化の前日〜当日にこのような変化が見られることが多い。そのため、今夜から明日の朝にかけて、いよいよ羽化の瞬間が訪れる可能性が高まった。

蛹になってからの毎日、じっと動かない2匹目を眺めながら、いろんなことを考えてきた。自然の摂理や命の流れ、そして小さな存在に込められたエネルギーのすごさ。幼虫時代の食欲も、成長の速度も、蛹になってからの沈黙も、どれもが無駄ではなく「蝶になる」という最終目的に向かって確実に進んでいる。

羽化直前の蛹はとても繊細で、少しの刺激で命に関わる可能性がある。そのため、今日からはさらに慎重に、周囲の環境を整えながら過ごすことにした。光の当て方や温度、空気の流れにも注意を払い、なるべく自然に近い静かな空間を作っている。

前回、1匹目が羽化した時には、朝の光が差し込むタイミングでその瞬間を迎えた。透明になった蛹の中から、濡れた羽を広げながら出てくるその姿は、まさに感動そのものだった。今回も、同じようにその奇跡の瞬間に立ち会いたいと思う。

小さな蛹の中で、見えないけれど確実に命が羽ばたく準備をしている。そんな33日目の今日。静かで、けれどとても大きな一歩を感じた。


川滿憲忠

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