アゲハ蝶の成長記録 2匹目|15日目、少し緑がかってきた
2匹目のアゲハ蝶の幼虫も、今日で15日目になりました。
毎日見ていると小さな変化に敏感になりますが、今朝はとくに「おや?」と感じる発見がありました。体の色が、うっすらと緑がかってきたのです。まだ完全に緑ではありませんが、明らかに黒一色の頃とは異なる色合いが見られます。
この変化は、成長の兆しなのかもしれません。おそらく、近々脱皮して“青虫”と呼ばれる姿になるのでしょう。静かにじっとしている時間が増えてきたのも、体内で変化が進んでいる証拠なのかもしれません。
レモンの葉の食べ方も少し旺盛になり、糞の量もそれなりに増えています。健康に育っている証だと思うと、掃除も楽しくなってきます。
今、この子の成長を見るのが私の日課であり、癒しの時間になっています。
実は、かつてこの虫かごには15匹の幼虫がいました。しかし、蚊避けのスプレーを噴射したことで、その晩に13匹が命を落としました。あの後悔は、今でも心に残っています。
だからこそ、残ったこの2匹は命そのもの。特別な思いを込めて見守っています。今日のわずかな色の変化にも、命の強さと美しさを感じずにはいられません。
人はすぐに「変化」や「成果」ばかりを追い求めがちですが、この幼虫が教えてくれるのは「過程」の大切さ。日々、少しずつでも前に進んでいれば、それで十分なのだと、私自身が教えられています。
この子が青虫になり、蛹になり、蝶になって空へ飛び立つその日まで、静かに寄り添いながら観察を続けたいと思います。
川滿憲忠
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