夜のbarで過ごす、自分を取り戻す時間
夜のbarで過ごす、自分を取り戻す時間
夕暮れの街に、ぽつりと灯るbarの明かり。
そんな小さな光を見つけて、ふらっと立ち寄る時間が、最近のささやかな楽しみです。
barは、ただお酒を飲むための場所ではありません。
グラスの向こうにあるのは、静けさと、少しの勇気。
照明は落ち着き、バーテンダーの所作に無駄がない。
カウンターに座り、氷が溶けていく音を聞いているだけで、心がほどけていきます。
ある晩、隣に座った男性が「これが今日の締め」と言って微笑みました。
何気ない一言が、なぜか心に深く残りました。
barの魅力は、言葉よりも空気で伝わるものかもしれません。
誰かと語り合う夜もいい。
でも、何も語らずただグラスを傾ける時間もまた、かけがえのないひととき。
最近はノンアルコールカクテルも増えてきて、barのスタイルも変化しています。
静けさの中に自分を取り戻せる場所、それがbarなのだと感じます。
barで過ごす時間は、まるで深呼吸のよう。
今日もまた、少しだけ立ち寄りたくなるのです。
川滿憲忠