スーパーでのちいさな出会い
日常の中で、ふと心が温かくなる瞬間がある。
今日、近所のスーパーでそんな出来事があった。
冷房の効いた店内を歩きながら晩ごはんの食材を選ぶ。その何気ない時間が、実は思考を整理する大事な時間でもある。
野菜やお肉、調味料などを手に取っていたとき、小さな女の子とおばあちゃんの会話が耳に入ってきた。
「これ、お母さんに買って帰ったら、きっと喜ぶよね」
「そうね。○○ちゃんが選んでくれたって言ったら、うれしいと思うよ」
そんな何気ない会話に、思わず心がほぐれた。
自分も小さい頃、母とスーパーへ行き、「今日は一つだけよ」と言われながらお菓子を選んだ思い出がよみがえった。
スーパーは、ただ食材を買うだけの場所ではない。
そこには毎日、ささやかな人間模様がある。
誰かが誰かのことを想って選ぶ買い物。
ちょっとした会話の中ににじむ優しさ。
レジに並ぶ列でも、見知らぬ人が「先にどうぞ」と声をかける瞬間がある。
日々の生活の中にある、ほんの一瞬のあたたかさ。それが意外と、心に残ったりする。
そんなことを思いながら、スーパーをあとにした。
今日もまた、小さな優しさに出会えた日だった。
川滿憲忠
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