アゲハ蝶の成長記録|3匹目 17日目
アゲハ蝶3匹目の観察、今日は17日目。
昨日の緑色への脱皮から一晩が経ち、体の色も少しずつ鮮やかになってきたように見える。
最初はうっすらとした薄緑色だったのが、今日の光の下ではしっかりとした青虫の姿へと変化していた。
まだ小さめではあるけれど、体の表面もつやつやしていて、健康そうな印象だ。
動きも活発になってきた。
朝方はじっとしていたが、昼過ぎになると橙の葉っぱの上をゆっくりと移動して、葉の縁を探っている様子。
そのままムシャムシャと葉を食べ始めた。
以前よりも食べる速度が少し早くなっていて、「お腹が空いていたのかな」と思わず笑ってしまった。
やはり、脱皮の後はエネルギーを補給しないといけないのだろう。
それだけでも、ひとつの命が今この瞬間にちゃんと生きているという実感が湧く。
人間の赤ちゃんと同じで、「食べる」「動く」「眠る」この繰り返しが大切なのだ。
糞の量もまた増えてきた。
色は緑で、まだ比較的小さいけれど数が多い。
これもまた健康な証拠だろう。
観察していると、葉を食べた後すぐにぽとりと糞を落とすので、それもまた観察ポイントのひとつだ。
この3匹目の幼虫は、他の2匹と比べても少し成長がゆっくりかもしれない。
ただ、それが個性だとも感じる。
前回の2匹とはまた違った表情やタイミングで育っていく姿を見られるのが、この観察の面白さでもある。
ちなみに、前回の2匹は無事に羽化し、自然へと帰っていった。
その光景は感動的だったが、それと同時に少し寂しさも感じた。
だからこそ、今この3匹目の成長を見守れることが嬉しい。
成長を急がず、焦らず、ただ静かに観察を続けていこう。
この幼虫が、どんな風に蛹になり、どんな姿で羽ばたいていくのか。
それを見届けられることが、今の私の日常の中での大きな楽しみになっている。
また明日、どんな変化があるのか。
葉っぱを食べた音や、姿勢の変化、そしてまた少しずつ成長していく過程を、しっかりと記録していきたい。
川滿憲忠