寝かしつけという、親の静かな戦い

子どもを寝かしつける時間は、まるで自分との戦いのようだ。

「あと5分だけ遊びたい」と言われれば、まだ余裕のある日は「いいよ」と笑って言えるけれど、仕事や家事で疲れているときは、その5分がとてつもなく長く感じることもある。

照明を落とし、静かな音楽を流しても、テンションが上がったままのお子様は「今日ね、保育園でね」と話し続ける。それを否定せず、受け止めながらも「そろそろ眠ろうか」と声をかける。

親として、ちゃんと向き合いたい。
でも、自分の中には「早く寝てくれたら、残りの仕事ができるのに」と思う気持ちも確かにある。
だからこそ、この時間は、ただ「眠らせる」だけではなく、「一緒に安心して一日を終えるための時間」として大切にしたいと思う。

最近、寝る前に絵本を読むようにしている。
同じ本でも、「もう1回!」と言われると、読まざるを得ない。
それでも、読み終えた後の「ありがとう」の一言には、疲れが少し溶ける。

ある夜、「ママはおやすみなさい言ってくれたけど、パパはまだ言ってない」と言われた。
小さなことかもしれない。でも子どもにとっては、そこが“安心の儀式”なんだなと思う。

寝かしつけがうまくいかない日もある。
泣いたり、起き上がってしまったり、寝たと思ったらまた呼ばれたり。
でも、そういう一つ一つが親子の関係を育てていると信じている。

寝顔を見るたびに思う。
「あぁ、今日も一緒に頑張ったな」と。

寝かしつけは、静かだけど、とても尊い時間。
今日もその時間を大切にしたい。

川滿憲忠

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