親子でつながるヨガの時間
子どもが最近ハマっているのが「ヨガごっこ」。
テレビで見たポーズを真似して、私に「やってみて!」と挑戦してくる。
最初は遊び半分だったけれど、気づけば毎朝の日課になっていた。
一緒にマットを敷いて、呼吸に合わせて動く。
「吸って〜、伸びて〜」「吐いて〜、ゆるめて〜」
そのリズムに合わせて子どもが楽しそうにポーズを決める姿は、見ていて自然と笑みがこぼれる。
ヨガは心と体をつなぐもの。
それを親子でやると、もっと深いところで“気持ち”も通じ合える気がする。
「パパ、疲れてるの? 今日は呼吸だけにしようか」
なんて気遣いまで見せてくれることもある。
たった5分、10分の時間でも、
その中で“今ここ”に集中できる。
仕事や過去のことに引き戻されそうになる自分を、
子どもがそっと戻してくれる。
「もうちょっとだけ頑張ってみようかな」
そう思えるのは、こうした日常の積み重ねがあるからかもしれない。
外ではニュースや騒音、ネットの喧騒が渦巻いているけれど、
この部屋の中には、穏やかな呼吸がある。
子どもと一緒に深呼吸をして、また一日が始まる。
それだけで十分だ。
川滿憲忠