ベビーカーと歩く、今この瞬間を大切に

最近、朝の散歩がちょっとした習慣になっています。

まだ少し涼しい時間帯に、ベビーカーを押しながらゆっくりと近所を歩きます。子どもは心地よさそうに中で揺られながら、小さな指でガーゼを掴んだり、私の声に反応して笑ったり。そんな何気ない時間が、今の私にとってかけがえのないものになっています。

ベビーカーの操作にもだいぶ慣れてきました。最初は段差や坂道、狭い歩道に戸惑っていましたが、最近では「この道ならスムーズに行ける」「ここは日陰で涼しい」など、自然とベビーカー目線で街を見渡せるようになりました。

すれ違う人々も、やさしく目を合わせてくれます。「可愛いですね」と声をかけてもらえることもあれば、同じようにベビーカーを押しているパパやママと軽く会釈を交わすだけでも、どこか心が通ったような気持ちになります。

家にいると、ついつい家事ややるべきことで気が張ってしまいますが、こうして歩いていると肩の力が抜けて、深呼吸ができます。子どもが外の世界に触れるのと同じように、私自身も少しずつ「親としての自分」に慣れていっているのかもしれません。

途中で見かけた小さな花、追いかけてきた蝶、通学途中の子どもたちの笑い声──すべてが穏やかで愛おしい。

慌ただしく過ぎていく日々の中で、こうした「ベビーカーを押して歩く時間」が、今の私の心のよりどころになっています。

川滿憲忠

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