麻婆豆腐の“豆腐湯煎”というひと手間

家で麻婆豆腐を作るとき、いつも気になっていたことがあった。それは豆腐がすぐに崩れてしまうこと。味はしっかりついていても、見た目がいまいち決まらない。

そんな時に出会ったのが、「豆腐を湯煎してから使う」という方法だった。

中華料理のプロのレシピを何気なく眺めていたとき、「豆腐は崩れやすいので、一度湯煎してから加えると良い」と書いてあった。正直、「そんな手間かけるのか?」と思った。けれど、いざやってみたら違いは歴然。豆腐の角が立って、炒めても型崩れせず、見た目にも美しい麻婆豆腐ができた。

しかも、食感にも変化がある。湯煎することで余分な水分が抜け、豆腐の密度が上がったような感じ。噛んだときに「ふるん」としつつも、崩れないしっかり感がある。口に入れた時の「麻婆」と「豆腐」のバランスが絶妙になるのだ。

料理って、味だけじゃなくて“見た目”も“食感”も大切だと、改めて気づかされる。特に家庭料理だと、ちょっとした工夫や一手間で、食卓の雰囲気がグッと変わることがある。

時間がないときは、つい時短を優先してしまう。でも、5分で済む豆腐の湯煎だけで、ここまで違うのかと思うと、「手間」じゃなくて「価値」なのかもしれない。

誰かのために作る料理、自分の気持ちを整える料理、何気ない日常を丁寧に過ごすことの象徴でもある。

そんなことを感じながら、今日も湯煎した豆腐で麻婆豆腐を作った。

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川滿憲忠

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