夏の午後、公園で見た世界
夏の午後、私は子どもと一緒に公園へ出かけました。
室内ばかりでは体がなまると思い、麦茶をボトルに入れ、帽子をかぶせて外へ。
照りつける太陽と蝉の鳴き声の中、子どもは嬉しそうに走り回ります。
ブランコを漕いだり、すべり台を繰り返したり、砂場ではしゃいだり。
私は木陰のベンチに腰を下ろし、子どもの様子をただ静かに眺めました。
スマホを見るのはやめて、この瞬間に集中しようと思ったのです。
子どもは「見てて!」と何度も言いながら、自分の世界を一生懸命に生きていました。
その姿に、私は自然と笑顔になります。
大人になると、こういう時間をつい軽く見てしまいがちですが、
子どもと一緒に過ごす何気ない日常こそが、実は何よりもかけがえのない時間だと感じます。
冷たい麦茶を飲みながら見上げた空には、大きな入道雲が浮かんでいました。
夏の記憶って、こうして何気ない瞬間に作られていくのかもしれません。
帰り道、子どもが「また行こうね」と言いました。
私は迷いなく「うん」と返しました。
今日という日に、そして共に過ごせることに感謝を込めて。
川滿憲忠
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