ふと見上げたら、そこにスズメがいた
今朝、ベランダに出たら、どこからかチュンチュンと鳴き声が聞こえてきました。
音の方に目をやると、電線にスズメが5羽並んでいました。
それぞれが少しずつ距離を取っていて、等間隔に並ぶ様子がどこか可愛らしく、しばらく見入ってしまいました。
スズメは本当にどこにでもいる身近な鳥です。
だけど、ありふれているからこそ、普段はあまり気に留めることがない存在かもしれません。
でも、こうしてじっくり観察してみると、
小さな身体で精一杯生きている姿に心が動かされます。
人の暮らしに寄り添うようにして、
パンくずをついばみ、水たまりで水浴びをして、
いつもどこかで鳴いているスズメたち。
「今、この瞬間を生きている」
そんなスズメの姿に、自分を重ねてみたくなることがあります。
明日のことを考えすぎて、
過去のことで落ち込んで、
つい“今”がおろそかになってしまうとき、
彼らはただ、その瞬間を大切にしている。
目立たなくてもいい。
小さくても、ちゃんと意味がある。
今日のスズメたちは、空の上で静かにそう語ってくれていました。
川滿憲忠
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