まだ誰もいない街と、静かな朝
朝5時過ぎ。
目が覚めて窓を開けると、冷たい空気が肌を撫で、鳥のさえずりだけが静かに響いていました。
車の音も人の声もない時間。
まるで世界に自分だけが存在しているかのような、不思議な感覚になります。
スニーカーを履き、スマホを持たずに外に出る。
必要なのは、静けさと「自分だけの時間」。
やがて空が明るくなり始め、東の空がじんわりと白んでいきます。
公園に着いてベンチに座り、深呼吸。
草の匂いや風の感触、光の温度まで、五感が研ぎ澄まされていくようです。
昨日のモヤモヤが、ふと軽くなる。
この時間には「もう一度、今日を始めてみよう」と思わせてくれる力がある。
街が動き始める前の、ほんのひととき。
私は先回りして、静かな朝の贅沢を味わうことができました。
川滿憲忠
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