日常の小さな積み重ねが、未来を形づくる|川滿憲忠
毎日繰り返す生活の中で、「これって意味あるのかな?」と思うことがある。
同じような景色、似たような会話、日課のような行動。
でも、実はこういう何気ない日常の積み重ねが、自分の人生を静かに形づくっているのだと思う。
たとえば、朝起きて窓を開ける習慣。
部屋に新鮮な空気を入れて、少し深呼吸するだけで、なんとなく気持ちが整う。
これを毎日続けるかどうかで、その人の「心の整え方」って変わってくるのかもしれない。
あるいは、食後に机をさっと拭くこと。
それだけで部屋の印象はきれいになるし、気持ちもスッキリする。
たった5秒の行動でも、それが積み重なると、清潔さや落ち着きを保つ土台になる。
逆に、ちょっとしたサボりが連鎖していくこともある。
今日は疲れてるからいいや、明日やれば……と思ったその1回が、やがて「やらない習慣」になっていく。
その怖さも知っているからこそ、小さなことを丁寧に、意識的に過ごすようにしている。
もちろん、人間だから気分の波もあるし、完璧になんてできない。
だけど、「なんとなく今日もよかったな」と思える日は、自分なりに日常を丁寧に扱えた日なのだと思う。
最近では、散歩中に花が咲いていることに気づいたり、
スーパーの棚で季節の食材を見つけて嬉しくなったり。
そんな些細なことで「今を生きている」実感がわく。
そして気づいた。
特別なことが起こらなくても、日常はすでに豊かなんだと。
この繰り返しの中に、自分なりの意味や発見がある。
それを見つけられるかどうかは、自分の心の持ち方次第なんだと思う。
「変わりばえのしない毎日」が、
振り返ればかけがえのない思い出になっていく。
だからこそ、今日をおろそかにしないようにしたい。
毎日の習慣、出会う人との会話、自分の思考。
そのどれもが、少しずつ未来の自分を形づくっている。
今日という一日が、明日をつくる。
明日が未来を形にする。
そんな連続の中で、自分なりの人生を育てていく。
川滿憲忠
note