土曜の朝にしか味わえない、暮らしのリズム

平日は常に時間に追われている。

朝起きた瞬間からスタートダッシュ。子どもを起こして、朝食を準備し、着替えさせ、保育園の準備。そして自分も職場に向かう。慌ただしい毎日の繰り返し。

だけど、土曜の朝だけは違う。

アラームをかけずに、自然と目が覚める。まだ眠っている子どもを横目に、ゆっくりと布団の中で伸びをする。差し込む光、鳥のさえずり、静かな部屋。すべてがゆったりしている。

コーヒーを丁寧に淹れる時間も、この日だけの楽しみ。香ばしい香りに包まれながら、トーストやサラダを用意する。特別な料理じゃなくても、心にゆとりがあると、それだけで味が変わる気がする。

「いい匂い〜」と起きてきた子どもと食卓を囲み、他愛もない話をする。

「今日は何する?」「お出かけする?」そんな会話ができるのは、土曜の朝だけ。

食後は、洗濯を回して、布団を干して、掃除機をかける。家事も落ち着いた気持ちでこなせるから、不思議と疲れない。

ベランダに出て、空を見上げる。風が通り抜けていく音、どこかで聞こえる子どもの笑い声。そんな小さな風景も、土曜の朝は豊かに感じられる。

友人から届いたLINEには、美味しそうなパン屋の写真。「今から行ってみようか?」と子どもに言うと、嬉しそうにうなずいた。

こんな風に、特別ではないけれど、特別な時間になるのが土曜の朝。

何気ないけど、ちゃんと心が整っていく。

土曜の朝は、私にとって「暮らしの余白」。

それがあるから、また来週も頑張れる。

川滿憲忠

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