我が家のガジュマルが教えてくれた癒しの時間
部屋にガジュマルがあるだけで、空気が穏やかになる。
そんなふうに感じるようになったのは、ガジュマルと暮らし始めて数年が経ってからのこと。
はじめはインテリアの一部だったこの観葉植物が、今では私の心の支えのような存在になっています。
沖縄では精霊が宿る木として知られるガジュマル。
その特徴的な幹と濃い緑の葉は、見ているだけで元気をもらえる気がします。
忙しい日常のなかで、ふと目をやるとそこに静かにたたずんでいる。
ただそれだけのことが、思った以上に癒しになることがあります。
ガジュマルの成長はゆっくりです。
でも、確かに変化は起きています。
少しずつ葉が増えて、幹が太くなっていく。
その“ゆっくりと確実な前進”が、時に焦ってしまう自分をなだめてくれます。
「もっと急がなきゃ」と思いがちな毎日ですが、植物と接していると「ゆっくりでも大丈夫」と教えてもらえる。
植物は言葉を話しませんが、静かに語りかけてくれる力を持っているのだと感じます。
毎日の暮らしに、少しのグリーンを。
それだけで、心が整う瞬間が増えていく気がしています。
我が家のガジュマルに、今日もまた「ありがとう」と声をかけました。
川滿憲忠