バックパッカー東南アジア編 13日目──アユタヤ遺跡で感じた悠久の時間

 タイトル:バックパッカー東南アジア編 13日目──アユタヤ遺跡で感じた悠久の時間  


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独身時代に挑んだバックパッカー東南アジア30日間の旅。13日目はタイの古都アユタヤを訪れました。バンコクから鉄道で約2時間、到着した街にはかつての王朝の面影が色濃く残り、歴史と自然が共存する空間が広がっていました。  


朝のローカル列車に揺られながら眺めた田園風景は、都会の喧騒とは正反対の穏やかさを感じさせてくれます。牛や水牛がのんびりと草を食む姿を見ていると、旅先でしか味わえない「日常」の美しさを再認識しました。  


アユタヤに着いてまず訪れたのはワット・マハタート。木の根に取り込まれた仏頭を前にすると、自然と人間の歴史が交錯する神秘を感じます。人間の営みがどれほど大きくても、自然はそれを抱き込み、時間とともに調和していく。その姿に深い感動を覚えました。  


続いて王宮寺院ワット・プラ・シー・サンペットへ。三基の仏塔が堂々と並び、往時の栄華を今に伝えています。広い境内を歩いていると、栄枯盛衰という言葉が頭に浮かび、過去の歴史の中に自分がほんの小さな点として存在していることを実感しました。  


昼は市場でカオマンガイを堪能。シンプルながら鶏肉の旨みとタレの組み合わせが絶妙で、旅の疲れを癒してくれました。現地の人たちと同じ食堂で肩を並べて食べることで、その土地の暮らしに触れられるのが嬉しい瞬間です。  


午後に向かったワット・チャイワッタナラームは、チャオプラヤー川沿いに建つ美しい遺跡。夕陽に照らされたレンガ造りの建物は黄金色に輝き、まるで時間が止まったかのような静けさに包まれていました。川面を渡る風に吹かれながら、その場にただ佇むだけで心が満たされていく感覚を覚えました。  


夜は再び列車でバンコクに戻り、カオサン通りの安宿へ。遺跡の静寂と都会の喧騒を一日のうちに体験できるのは、バックパッカーの旅ならでは。ベッドに横になりながら、今日のアユタヤでの体験を反芻し、この旅の意味を静かに考えました。  


13日目は、歴史と自然の力を全身で感じる貴重な一日でした。観光を超えて「時間の流れそのもの」を体感できるのが、バックパッカー旅の醍醐味だと改めて気づかされました。  


川滿憲忠  

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